豆知識

総務省消防庁と消防署

「消防庁(しょうぼうちょう)」と「消防署(しょうぼうしょ)」の関係は、学校に例えると「文部科学省(国)」と「地元の学校」、会社に例えると「業界の組合(アドバイザー)」と「独立したお店」のような関係です。同じ「消防」という名前がついているので親戚のようですが、実は全く別のグループに属しています。
豆知識

マイナ(ンバー保険証)救急

マイナ救急とは、救急現場において救急隊員が傷病者(病気や怪我をした人)の「マイナ保険証」(健康保険証として利用登録したマイナンバーカード)を活用し、過去の医療機関の受診歴や処方されたお薬などの情報を素早く、正確に把握する仕組みのことです。これまでは実証事業として一部の自治体で行われていましたが、現在は全国のすべての消防本部で導入が進められており、本格的な運用が開始されています。
防災知識

たて坑救助

たて坑救助とは、「マンホールや深い井戸、工事現場の縦穴などに落ちてしまった人を助け出す活動」のことです。横に広がる空間とは違い、垂直に深い穴の底に取り残された人を救出するため、非常に高度な技術と徹底した安全管理が必要とされます。その具体的な内容や難しさについて分かりやすく説明します。
防災知識

火災警戒出動とは???

「火災警戒出動」という言葉、普段あまり聞き馴染みがないかもしれませんが、消防士にとっては、大きな被害を未然に防ぐための「空振りをも恐れない全力の初動」を意味します。消防車がサイレンを鳴らして走っていくのを見て、「どこかで火事かな?」と思っても、実際には火が出ていないことがあります。それがこの「火災警戒出動」です。なぜ火が出ていないのに出動するのか、その重要性と仕組みについて、現場の視点から分かりやすく解説します。
豆知識

見えない、聞こえない方の通報。

耳が聞こえない、あるいは見えにくいといった障害をお持ちの方が、万が一の火災や急病の際にどのように119番通報を行うかは、命に直結するとても重要な問題です。現在、日本の消防では、どのような障害があっても「24時間・365日・いつでも・誰からでも」確実な通報を受け付けられるよう、専用のシステムや工夫を用意しています。その具体的な方法について、分かりやすく説明します。
豆知識

消防士を「支える」アシストスーツ

消防活動を支える最先端の技術、「パワーアシストスーツ(アシストスーツ)」についてお話しします。消防士は、重い資機材を持ち運んだり、動けなくなった人を搬送したりと、常に体力の限界に挑んでいます。前の記事でも触れましたが、腰痛は消防士の職業病でもあります。そんな消防職員の体を守り、活動を助けるために開発が進んでいるのがこのスーツです。
豆知識

消防士は危険な仕事?

「消防士=命がけの危険な仕事」世間の皆さんは、消防士にそんなイメージを持っているかもしれません。しかし、公務災害の統計としては、「危険なイメージを持たれやすい消防(全体の約4%)に比べて、警察や教員のほうが圧倒的に多い」というのが事実です。
火災(災害)事例

指拾ってこい

私が経験した様々な出動の中でも、特に強烈な記憶として残っている「新人の頃の救急出動」の出来事です、町工場からの119番通報でした。「作業中に機械に手を挟まれ、指が切断された」という内容です。現場へ向かう車内、新人の私は心臓が口から飛び出そうなほどの緊張の中にいました。そして、先輩隊員から飛び出した「切断した指を拾ってこい」という一言。それが、私が本当の意味でプロの救急隊員になった瞬間でした。
生活編

消防学校生活

皆さんは、消防士がどうやって誕生するか知っていますか?採用試験に合格した後はまず「消防学校」という全寮制の学校に入ります。ここは、市民の命を守るためのプロとしての土台を作る、非常に厳しくも充実した場所です。今回は、消防士の卵たちがどのような一日を過ごしているのか、その過酷さと、少し人間味のある裏話(睡魔との戦い)を交えてお話しします。
防災知識

火災現場で関係者を見つけ出す方法

火災現場に到着した私たち消防士が、真っ先に探すのは「火」ではなく「人」です。特に、その建物の状況を詳しく知っている「関係者」をいかに早く見つけ出すかが、救助活動の成否を分けます。実は、皆さんのような住民の方々が現場でどのような姿をしているか、どのような行動をとっているかが、私たちにとって重要なサインになります。消防士が現場で「この人は関係者だ!」と判断するポイントと、皆さんに知っておいてほしい「情報の伝え方」について、わかりやすく説明します。