先般(8月)の大雨では、千葉県内各地で激しい雨が降り注ぎ、河川の氾濫や浸水など広範囲にわたる甚大な被害が発生しました。そして、大変痛ましいことに、浸水した道路において車両が水没し、大切な命が失われるという痛切な事故も起きてしまいました。
こうした被害の背景と、二度と悲劇を繰り返さないために打ち出された「アンダーパスの予防的閉鎖」をはじめとする緊急対応について、皆さんにわかりやすくご説明します。
なぜアンダーパスで重大な被害が起きるのか
「アンダーパス」とは、鉄道や他の道路の下を潜り抜けるように低く作られた道路のことです。構造上、すり鉢状に低くなっているため、周辺からの雨水が一気に集中しやすいという特徴があります。
今回の大雨では、短時間に想定を超える猛烈な雨が降ったことで排水ポンプの能力を超えてしまったり、停電によってポンプや監視カメラが停止したりする事態が発生しました。その結果、わずか数分の間に大人の背丈を超える深さまで水が溜まってしまいました。
夜間や激しい雨の中では、水面が道路の続きのように見えてしまい、危険に気づかず進入してしまうケースが後を絶ちません。また、水深がわずか数テンチであっても車のエンジンがストップし、水圧によってドアが開かなくなるため、一瞬にして車内から抜け出せない非常に危険な状況に陥ってしまいます。
予防的閉鎖の導入と警察・消防等への指示
これまでは、パトロールなどで「実際に冠水が確認されてから」現地にバリケードを設置し、通行止めを行う対応が一般的でした。しかし、激甚化する近年の大雨では、現地での状況確認や規制線の設置を待っていては間に合わないことが明白となりました。
この教訓を受け、政府からは警察や消防、道路管理者などの関係機関に対し、事態が起きてから動くのではなく、「被害が発生する前に、予防的にアンダーパスを速やかに閉鎖・規制する」といった現場対応の強化が指示されました。
これに基づき、千葉県内の主要なアンダーパスでは全国に先駆けて、大雨の警報レベル(レベル4大雨危険警報など)が発令された段階で、まだ道路が浸水していなくてもあらかじめ現地を遮断する運用がスタートしています。あわせて、進入防止遮断機の設置や、警察・消防・自治体による情報共有の迅速化が進められています。
皆さまへお願いしたい避難行動
行政や警察・消防がハード面での規制を強めていますが、何より重要なのは皆さま一人ひとりの「命を守る判断」です。大雨の際は、以下の点に注意してください。
- アンダーパスには絶対に近づかない: 「まだ水が溜まっていないから」「少しの冠水なら走り抜けられる」という油断が命取りになります。予防的閉鎖がされている場所はもちろん、規制前であっても低地やアンダーパスを避けた迂回ルートを選んでください。
- 冠水道路への進入を避ける: 水の深さは外からでは判断できません。道路と歩道の境界が見えなくなっている場所や、水たまりができている場所への無理な侵入は絶対に避けてください。
- 早めの避難と情報確認: 気象情報や自治体からの避難指示に注意を払い、危険を感じたら冠水が始まる前に安全な場所へ移動してください。
まとめ
今回の痛ましい被害を二度と起こさないため、警察・消防・道路管理者が一丸となって地域の安全確保に努めていきます。皆さんも、アンダーパスの危険性を改めて認識していだいて、大雨の時には早めのの危険回避をしていただきたいと思います。
以上、報告終わり!

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