サイレンは止められない!

豆知識

119番通報をされて救急車を要請されるときに、非常に多いのがこのサイレンを鳴らさないで来て欲しいですという『希望』です。
しかしサイレンを鳴らさずに現場に到着するのは出来ないのです。

サイレンを止められない理由について
「近所の目が気になる」「恥ずかしいから静かに来てほしい」というお気持ちは、よく分かります。
しかし、結論からお伝えしますと、救急車がサイレンを止めて走行することは法律で禁止されています。
その理由は、大きく分けて2つあります。

法律(道路交通法)の決まりがあるから


救急車は、法律で「緊急自動車」と決められています。
道路交通法というルールでは、緊急走行をするときは「サイレンを鳴らし、赤色の警告灯をつけなければならない」とはっきり書かれています。
もしサイレンを止めてしまったら、信号を赤で通ったり、スピードを上げて走ったりすることが一切できなくなります。
一分一秒を争う命を救うために、サイレンは法律上、どうしても必要なのです。

道路交通法(第39条)
この法律では、救急車が「緊急自動車」として走るためのルールが決まっています。
赤信号を通ったり、逆走に近い形で進んだりする「特例」が認められるためには、必ずサイレンを鳴らさなければなりません。

道路交通法施行令(第14条)
「緊急の用務のため運転するときは、サイレンを鳴らし、かつ、赤色の灯火(赤ランプ)をつけなければならない」
とはっきり決められています。
もしサイレンを消してしまうと、その瞬間に救急車は「ただの大きな車」になります。

周りの安全を守るため

サイレンを鳴らすのは、周りの車や歩行者に「今から救急車が通ります。道を譲ってください」と知らせるためです。
救急車は交差点に赤信号で進入することもあります。
もしサイレンが鳴っていなければ、他の車が救急車に気づかず、大きな事故が起きてしまうかもしれません。
患者さんを安全に、そして速く病院へ運ぶために、周囲への合図は欠かせません。

公平性を保つため
もし「恥ずかしいから」という理由でサイレンを止めると、他の方からも同じようなお願いをたくさん受けることになります。
しかし、私たちはすべての人に平等で、安全な救急活動を行わなければなりません。
特定の場所だけルールを破ることは、組織としてできない決まりになっています。

私たちにできる工夫


どうしても音が気になる場合は、現場を特定できた段階で、サイレンを小さくしますので、「誘導」をお願いします。家から少し離れた大通りなど、関係者と接触できた段階で必ず現場まで行けるのでその段階で場所で音量を少し下げるなどの配慮をすることがあります。
(※ただし、これも安全が確認できる範囲内に限ります)
住民の皆様のプライバシーを守りたいというお気持ちは、消防士たちも同じです。
ですが、何よりも「大切な命を安全に助け出すこと」を最優先に考えています。
どうか、サイレンの音は「助けを求めている人がいるサイン」だと捉えていただき、ご理解をいただけますと幸いです。
以上、報告終わり!

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