街の道路脇や、消火栓の標識のすぐ下にある赤い箱。あれは「消火栓(または地域用消火栓)」と呼ばれるものです。
建物内のものとは違い、「消防車が来る前に、住民の皆さんの力で火を食い止める」ための強力な装備が入っています。元プロの視点から、その使い方を伝授します!
消火栓ボックスの中身の確認

扉を開けると、主に3点が入っています。
1. ホース(数本つなぎ合わせるタイプ)
2. 筒先(ノズル)(水の出口)
3. スタンドパイプ または ハンドル(地下の水道栓を開ける道具)
【実践】消火栓を起動させる4ステップ
道路の消火栓は、地下の水道管から直接水を引くため、少しコツがいります。必ず「2〜3人のチーム」で動いてください。
1. 【消火栓のフタを開ける】
• 道路にある「消火栓」と書かれた黄色い枠の鉄蓋を、専用のバール等で開けます。
• 注意: 重いので指を詰めないように!
2. 【スタンドパイプを差し込む】
• 地下の接続口に「スタンドパイプ」を垂直にカチッと差し込みます。
• ホースをスタンドパイプにつなぎ、火元の近くまで伸ばして、先端にノズルを取り付けます。
3. 【放水準備完了の合図】
• ノズルを持つ人は、しっかり腰を落として構えます。準備ができたら「放水始めー!」と大きな声で合図を出します。
4. 【ハンドルを回して通水】
• 栓の担当者が、専用ハンドルをゆっくり回して水を出します。
• ポイント: いきなり全開にするとホースが暴れて危険です。少しずつ開けてください。
⚠️ 重要アドバイス
• 「水圧」はモンスター級です
家庭用ホースとは比べ物にならないパワーです。しっかり前屈みで踏ん張らないと水圧で後ろに飛ばされます。必ず2人でノズルを保持してください。
「撤収」も大事な訓練
火が消えた後、勝手に片付けると地下で水漏れの原因になります。ハンドルを確実に閉め、ホース内の水を抜いて乾燥させてから格納します。そうしないと中がカビだらけになることも。
ちなみにホースは全国共通で「二重巻きホース」という形で収納します。消防車の中もほぼ全てがこの巻き方です、なぜなら、ホースを伸ばすときにボーリングの球を投げるように投げると簡単に伸ばすことができるんです。ホース1本は20mで、2本繋げると40mです。
無理は禁物!
道路の消火栓を扱うのは体力が要ります。煙がひどい、火の勢いが強い場合は、迷わず避難して消防隊の到着を待ってください。この時に消火栓の蓋が開いていると、非常に助かります。場所を教えてあげるだけでも大感謝です!
地域の皆さんへのお願い
反対に、消火栓ボックスの前に車が停まっていると、いざという時に使えません。「消火栓の上」は駐車禁止です。皆さんの協力が、街を火災から守ります。
もしよろしければ、「自分の家の近くの消火栓のフタがどこにあるか」、今度散歩ついでに探してみませんか?場所を知っているだけで、防災力はぐんと上がりますよ!
以上、報告終わり!


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