最近の救助事案

防災知識

交通事故から建物事故へ

実は、近年は「事故車の閉じ込め」よりも「建物での閉じ込め」で呼ばれることが増えています。
それには、技術の進化や、私たちの暮らしの変化といった、いくつかの大きな理由があります。出動していた経験を絡めて分かりやすく説明します。

車が「壊れにくく」なった

昔の車は事故を起こすとグニャリと潰れ、人が中に閉じ込められて出られなくなることがよくありました。しかし、最近の車はとても頑丈です。
• 自動ブレーキ: ぶつかる前に止まるので、大きな事故自体が減りました。
• 頑丈なボディ: ぶつかっても人が乗るスペースが潰れないようになっています。
• エアバッグ: 衝撃を吸収してくれるので、自力で外へ出られるケースが増えました。
その結果、消防車が大きなカッターで車を切り刻んで救助するような場面は、以前より少なくなっています

建物が「密閉」されるようになった


最近の家やマンションは、隙間がなくて丈夫に作られています。これが「閉じ込め」を増やす原因にもなっています。
• 頑丈なドア: 防犯のためにドアが厚く、カギも複雑になりました。そのため、一度故障したりカギが壊れたりすると、外からも中からも全く開かなくなってしまいます。スマートキー(差し込まない鍵)の普及も原因の一つです。
• エレベーターの普及: 小さなマンションや個人宅でもエレベーターが増えたため、機械の故障で閉じ込められるトラブルが増えています。

「高齢化」によるトラブル


これが一番大きな理由かもしれません。
• 室内での救助: お年寄りが家の中で転んで動けなくなったり、体調を崩したりしたとき、玄関のカギがかかっていると救急隊が中に入れません。

そして、独居(一人暮らし)が増え、助ける人や鍵を開ける人もいません。
• 「開錠」も救助活動: そこで消防隊が呼ばれ、窓やカギを壊して中に入り、救助することが増えています。これを「建物事故(閉じ込め)」としてカウントすることが多いのです。


まとめ
• 交通事故: 車の安全技術がすごくなって、減っている。
• 建物事故: 建物のガードが固くなり、お年寄りの一人暮らしも増えたため、増えている。
時代に合わせて、私たち消防士の仕事も「車を切る技術」から「建物のカギやドアを壊さずに開ける技術」へと、工夫が必要になってきているんです。

以上、報告終わり!

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