オバケ(iPhone)の通報

豆知識

こんなニュースがありました。

真夜中、救急車が到着すると、現場には重症の傷病者と数十メートル離れた場所にバイク。他には誰もいません、、、一体誰が通報したのでしょうか?、、、オバケですか?いいえiPhoneです。

皆さんがお持ちのiPhoneには、実は「命を救うための強力な相棒」が隠れています。それが、事故などの強い衝撃を検知した際に自動で119番通報を行う「衝突事故検出」という機能です。
この機能がどのように働き、消防署にどのような情報を伝えているのか。分かりやすく解説します。

「衝突事故検出」とはどんな機能?


iPhone 14シリーズ以降や、Apple Watch Series 8以降などの最新機種に搭載されている機能です。
車に乗っているときに激しい衝突事故に遭うと、iPhoneが内蔵されている特殊なセンサー(高重力加速度センサーやジャイロセンサー)を使って、「これは重大な事故だ」と瞬時に判断します。
具体的には、以下のような変化を組み合わせて検知しています。
• 急激な速度の変化: 猛スピードから一瞬で止まるような衝撃。
• 急激な向きの変化: 車がスピンしたり、横転したりする動き。
• 気圧の変化: エアバッグが膨らんだ時に発生する車内の気圧変化。
• 大きな衝撃音: 衝突時の凄まじい破壊音。

衝撃を検知した後の「20秒間」の流れ


衝撃を検知すると、iPhoneの画面に警告が表示され、大きな警告音が鳴り響きます。
1. 最初の10秒間: 画面にスライダーが表示され、持ち主に無事を確認します。もし意識があり、自分で通報できる、あるいは誤作動であれば、ここでキャンセルできます。
2. 次の10秒間: 応答がない場合、さらに大きな音と振動でカウントダウンが始まります。
3. 自動通報: 20秒間反応がないと、iPhoneは「持ち主の意識がない、または動けない状態」と判断し、自動的に119番へ電話をかけます。

消防署には「何」が伝えられるのか?

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電話がつながると、iPhoneはSiriのような音声(オーディオメッセージ)を使って、消防の通信指令員に以下の内容を繰り返し伝えます。
• **「このiPhoneの所有者が激しい自動車事故に遭い、応答していません」というアナウンス。
• 事故現場の正確な位置情報(緯度と経度)。
• 捜索の範囲(位置情報の精度)。
これは非常に重要です。なぜなら、意識を失っていたり、夜間の山道で周囲に誰もいなかったりする場合でも、消防隊は「どこへ行けばいいか」が即座にわかるからです。

この機能の凄さ


消防士にとって、通報の「早さ」と「正確な場所」は救命率に直結します。
これまでの事故では、目撃者がいない場所だと救助が遅れるケースがありました。しかし、この機能があれば、事故発生から数分以内に救急車を出動させることができます。現場に到着した際、大破した車内で意識を失っている方を発見し、「iPhoneが教えてくれなければ助からなかった」と感じる場面も増えています。

使う上での注意点とお願い


とても便利な機能ですが、いくつか知っておいてほしいことがあります。
• 設定を確認: 通常は最初から「オン」になっていますが、「設定」>「緊急SOS」から確認できます。
• 誤作動の場合: スキーやスノーボードでの激しい転倒、スマホを強く投げつけた際などに作動することがあります。もし誤って通報してしまったら、焦ってすぐに切らないでください。 電話に出て「間違いです、大丈夫です」と伝えれば、出動はありません。無言で切ると、消防は「意識を失ったかも!」と判断して出動準備を始めてしまうからです。
• 電波状況: 圏外では通報できません。ただし、他社の電波を借りて通報できる場合もあります。


まとめ
iPhoneの「衝突事故検出」は、あなたが声を上げられないときに、代わりに助けを呼んでくれる「最後の砦」です。
普段は意識することのない機能ですが、この仕組みを知っておくだけでも、もしもの時の安心感が違いますよね。皆さんのiPhoneが「最強のレスキューアイテム」であることを、ぜひ覚えておいてください。

以上、報告終わり!

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